こんなところにアスレチック広場があったとは。
帆風が産まれた病院のすぐ脇にあるテニスコートの奥のほう、雨続きの東京の久々の秋晴れの昼下がり、こどもたちを連れて踏み込んだ。
夕月はほぼ全制覇、帆風にはまだちょっと難しいけど、お姉ちゃんに刺激され自分もできるつもりになって果敢に挑む。
あかね色の葉にポツポツ空いた、水玉模様みたいな虫食いの穴から覗く空に、まだ4時前なのにうっすら夕映えが拡がりはじめる。
冬がもう、そこまで来てる。