junichimoriwaki2004-12-08

ビートルズを知ったとき、ジョン・レノンはもうこの世にいなかった。

1981年の冬のある日、小学5年生のぼくは友だちの船木君といっしょに、近所のショッピングセンター「アピア」へ自転車で出かけた。
店内に入るとエスカレーター横で何やら催し物をやっている。パネルには「ジョン・レノン一周忌 ビートルズ展」と書かれている。

4人のおかっぱ頭の笑顔の外人のお兄さんたちのポスターがずらりと並べられ、掃除の時間に聞いた事のある「オブラディ・オブラダ」が流れてる。失神して運ばれる外人のおねえさんたちの映像は、トシちゃんや聖子ちゃんの親衛隊の比じゃない。

ぼくは思わず千円のポスターを買ってしまった。
白地に揃いのスーツの4人が手を広げジャンプしている写真に、金の文字でTHE BEATLESとプリントされてる。小学生にとって千円は高額だ。LPは1枚二千八百円もするので、これはクリスマスに買ってもらうことに決めた。

今日はジョンの命日。

新宿のCDショップでジョン・レノン追悼セールをやっていて思い出した。
先月、父さんの60歳の誕生日をうっかり忘れてしまったときのように(後日慌てて焼酎を贈ったのだけど)、身内でも知り合いでもないのに、一瞬ドキッとした。

それもそのはず、もう20年以上もビートルズに夢中なんだ。
もはや親戚みたいなもんだ。