junichimoriwaki2006-07-22

緑の木々香る生田緑地の坂道をしばらく歩くと、目の前に現れる岡本太郎美術館
ここに足を運ぶのは何度目だろう。年に一度は来てると思う。
その作品をというよりも、むしろ岡本太郎の磁場を体感しに行くという、神社にお参りするような気分に近い。
僕がこどもの頃、テレビのブラウン管に映る岡本太郎は、「爆発だ!」を連発する面白いおじいさんだった。
「アカ、アオ、グンジョ〜イロ」とCMで喋るアンディ・ウォーホールや、ベストテンのキヨシローと坂本龍一と並ぶ、80年代を彩る個性だった。
その作品や書物に触れるのは、没後しばらく経ってからのこと。
TAROの提唱した対極主義。
抽象と具現、動と静、正義と悪、無機と有機。それらの矛盾を受け入れ、前進する。
矛盾を感じ、批判や悲観の言葉を並べるのはたやすい。それらを受け入れ、前へ進むことを体現したTAROの姿勢に、人は感動するんだろう。
岡本太郎美術館 http://www.taromuseum.jp/