大学に入学してからも、頭の中は音楽のことでいっぱいだった。
作詞作曲部(OPUS)というサークルで、バンドを組んで歌を作りはじめた僕が、一番と言っていいほど影響を受けた人、それは友部正人さん。
「待ちあわせ」と題した友部さんの共演ライブ。渋谷ジァンジァンでの仲井戸麗市さん、北沢タウンホールでの宮沢和史さん、日仏会館での矢野顕子さんとの共演は、ほんとに素晴らしかった。
会場の客席で、僕はうずうずしていた。
メロディーに日本語をのせて、ビュンビュン飛ばしてみたい。思いはパンパンに膨らんでた。ろくに歌も作ってなかったけれど。

友部さんのコンサートが松江であるよと、実家の母さんから電話をもらった僕は、渋谷から片道11時間の深夜バスに乗りこみ、松江へ向かった。
イベンターのおじさんに直訴して、会場への友部さんの送迎をさせてもらうことになった。
友部さんに会える。
それだけで何かが動く、そんな気がしたんだ。
BGM)もうずっと長いあいだ/友部正人
(6/27 後編につづく http://d.hatena.ne.jp/junichimoriwaki/20060627

友部正人 公式HP http://www5a.biglobe.ne.jp/~hanao/tm-index.htm