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ひとり夜中の3時に目を覚まし、めざましどようび中継場所の世田谷文学館まで車を走らせる。
文学館の裏手には中継車がすでに待機していて、中では総勢20人以上のスタッフが、慌ただしく準備をすすめている。
何度かリハーサルを重ねるうち、あっという間に本番がはじまった。
イヤホンから聞こえるスタジオの声はAMラジオみたいで、想像以上に遠い。たどたどしい会話をくりひろげる僕の横で、テキパキメリハリ笑顔でレポートする平井理央アナウンサー。
紹介VTRが終わり、フロアディレクターさんのカウントが10をきった。3、2、1!
頭をからっぽにして歌った。
最後のサビ前で咽がからっからになり、一瞬でメロディーを変えた。完全なアドリブ、無我夢中とはこのことだ。
人前で歌うのは、すずともちゃんの結婚式以来、じつに2年ぶり。
先週テレビで観たドキュメンタリーで、楽屋でひたすら吸入器に顔をつっこむ小田和正さんの姿を思い出した。もしも最終決勝に残ったら、あれを絶対買おう。
朝早くから駆け付けてくれた夕月の幼稚園のお友達、ママ友のみなさん、世田谷文学館のみなさん、遠藤ディレクターはじめめざましスタッフのみなさん、平井アナウンサー、そしてテレビをご覧いただいた全国のみなさん、本当にありがとうございました。