8月の終わり、朝の羽根木公園。
人影まばらのプレーパーク、だれもいない迷路。
ここはきっと、電車や車や人が行き交う東京の、ぽつんと浮かぶ無人島だ。
ロビンソン一家が残してった、遊具の砂埃を手ではらい、船が来るまで遊んでよう。
公園のこども広場まで歩いていくと、そこではたくさんのこどもたちが遊んでた。
ポッポー ポッポー
空想の船着場で、汽笛が鳴る。
なぁんだ、船はとっくに来てたのか。