自転車こいで夕月のダンス教室へ向かう道すがら、いつもと違うルートを行けば、
住宅街にポツポツと点在する畑の横に、無人市があることに気付く。
水菜30円、ブロッコリー100円、長ネギ150円。
棚の横の木箱に小銭を入れるものもあれば、コインロッカーのようなものもある。
こどもたちは小銭をにぎり、自分で野菜と交換する。
スーパーで買った野菜には、いつもそれほど興味を示さないのに、
今夜の食卓に並んだ茹でブロッコリーは、あっという間に姿を消した。



●夕月の詩
「ろうそく」
ろうそくは 
かぜできえるけど
おとうとが 
いきでふくと
ろうそくの火を 
パチパチさせて
おこる


●帆風語録
Q:ほかぜ、今、何歳?
A:にさい。
Q:次、何歳になる?
A:にじゅうごさい!