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鉄コン筋クリート。
松本大洋の原作漫画を読んだのは、もう10年前になるだろうか。
江口寿史、大友克洋、藤原カムイ、上條淳士、望月峰太郎らの系譜上にある松本大洋のタッチ。
中学生の頃から順々に接してきた彼らの作風は、何らかのエッセンスとなって僕の中に浸透してる。
映画館のスクリーンには、あのページで見たシロとクロがいる。
紙からむくりと起き上がり、宝町を飛び回る。
豪華な声優陣にありがちな、ミスマッチも全くない。
キャラクターを通して街を多面的に表現したのが松本大洋ならば、建築を通して表現したのがブルーノ・タウトである。
その視線は、アルプスから桂離宮までつづいてた。
日常と社会と精神をつなぐもの。
物作りの原点はそこにある。
(鉄コン筋クリート http://www.tekkon.net/index.html)
(ブルーノ・タウト展 http://www.watarium.co.jp/exhibition/)