乾いた北風の吹く、快晴の東京の空。
曇り空の続く日本海側で育った身には、大平洋側の暖かさはありがたいが、今日の風は刺さるように冷たい。
かじかむ手をこすってもこすっても、効き目なし。
それでも外で遊ぶ、風のこどもたち。
部屋のオリーブの木の根元に目をやれば、ニョキリとちいさな葉っぱが顔を出す。
春の部屋と間違えましたと、恥ずかしそうに。