junichimoriwaki2006-10-28

心地よい秋晴れの下、自転車こいで世田谷文学館まで。小田急線の高架をくぐり、見慣れない住宅街をひた走る。
開催中の「宮沢和史の世界」にちなんで今日、チャボ(仲井戸麗市)さんの詩の朗読とコンサートが開かれる。
文学館に辿り着き、館内に入るやいなや耳に飛び込んでくる、聞き覚えのある歌声とギターの音色。
チャ、チャボ!!!
カーテンの向こうはリハーサルの真っ最中。しばらく聞き耳をたてた後、展示会場を見てまわる。
宮沢さん自筆の作詩ノートや楽器が、写真や映像とともに展示されてる。世界を旅してまわるMIYAZAWAと歌の足跡が、世界地図を塗りつぶしていく様は圧巻だ。
午後3時、ステージにふらりと現れたチャボさん。僕は最前列はじっこのほうに座ってる。ほんの2,3メートル前でギターを抱え、歌いはじめるチャボさん。
途中、宮沢さん本人も加わり、互いの詩を読みあったり、いっしょに歌ったり。
歌はもちろん、チャボさんの朗読のトーンがいい。
ギターを弾きながら語るように歌う姿は、もはや匠の域。けれどもはっとするほど時に少年のようで。56才だなんてとても信じられない。お腹も出てない。
どこでもないどこかに踏み込んだ僕は、また自転車こいで高架をくぐり、住み慣れた家に帰るのだ。

(宮沢和史の世界 http://www.setabun.or.jp/miyazawa/)
(仲井戸麗市 http://www.up-down.com/020chabo/index0.html)