junichimoriwaki2006-06-13

駒場日本民藝館前は、通りむかいの旧柳宗悦邸を一目見ようと、開館前にもかかわらず長蛇の列。
いつもは人もまばらでのんびり見てまわれる民藝館が、今日はディズニーランドさながらの混雑ぶり。
ほぼ8割はおばさま方、その中にちらほら30代女性とおじさまが混じる。子連れは僕らのみ。
名もない人たちが作った、暮らしの道具の中に宿る、無駄のない威張らない美しさ。
それを伝えた柳さんの家は、広くも狭くもなく、人と道具がほどよくすっぽり収まりそうな、まさに民藝精神そのものを形にしたよう。
それは、ニュースやブランド名が飛び交い、使い捨ての上っ面の美しさにとり囲まれた、コインロッカーの中のような息苦しい暮らしとは、対極にある。
こんな家に暮らしたい。