昼から雑誌「日経キッズプラス」の取材と撮影。

手巻きチヂミ、うなぎの炊き込みごはんにりんごと洋梨のデザート。朝からちゃっちゃと仕込みながら、撮影にのぞむ。

時間とお金をかけたお父さんの週末料理ではなく、旬のものを使って、いかに冷蔵庫のものを片付けるか。もりもりごはんの極意なんぞを、生意気にもペラペラと語る。

取材を終えて一息ついた頃、かかってきた一本の電話。

詳しくはまだ公表できないが、電話を持つ手が震えるほどの夢のような知らせ。

今日が夕月のひいおじいちゃんの2度目の命日だったことを、すっかり忘れていた。慌てて帆風をだっこして外へ出て、西に向かって手をあわす。

風が吹いてきた。