合掌、いただきます。


赤塚りえ子さんと面会する。
無類の音楽好きなりえ子さんは、当然のごとくサブカルチャーにも造詣が深く、初対面にも関わらず会話が弾む。
気づけばフジオスタッフのみなさんが続々と集合の、お昼ごはんのテーブルに加わらせていただくことに。
ここは赤塚不二夫さんが毎日いらしたお部屋。
毎日お昼時になると、スタッフみなさんでテーブルを囲み、まかないごはんをいっしょに食べるのだという。
この感じは、じいちゃんの旅館の厨房にもぐりこみ、お手伝いさんや女中さんと昼ごはんを食べた幼少期に通じる、なつかしい風景だ。
不二夫さんはいないけれど、ここには今も、まるで漫画の登場人物のように、いろんな人がやって来る。
だから何だかワクワクするし、あったかい。
仏壇にお線香を立て、合掌。いただきます。

赤塚不二夫 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)

赤塚不二夫 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)