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抹茶色のシートに、あずき色の車両のおいしそうな阪急電車に揺られながら、宝塚へやって来た。
宝塚大劇場前を通り過ぎると、手塚治虫記念館にたどり着きます。
十年前は長蛇の列だった記念館も、今日はすんなり入場できたから、気合を入れて朝一番でかけつけた夕月とお父さんは、なんだか肩透かし。
けれどやっぱり、昆虫のスケッチはすごいなぁ。
ビートルズにとってのリバプールのように、手塚治虫にとっての宝塚は、萌芽の地なのだろう。
童貞時代を越えることは出来ないから、何度でも新しさを探し、美しさを求める。
採集と創造の果ては、でっかい宇宙だ。
だからここは、そのプラネタリウムです。
>>>手塚治虫記念館
- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/03/19
- メディア: 文庫
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