手ぶらがいいな 身軽がいいな

部屋の壁を埋める大量のCDは、いつしか収納小部屋をも占拠しはじめ、呆れ顔の奥さんの視線が背中に刺さる。
「本当にいるもの」「無人島に持っていくもの」をイメージしながら、バッサバッサと処分処分。
何百枚のCDや何十冊もの本は、みるみる山高く積み上げられ、段ボールに詰め込まれる。
手ぶらがいいな。
身軽がいいな。
まだまだ、捨てきれないものばかり。