junichimoriwaki2007-02-20

先々週のある晩、借りていたDVDを返そうとTSUTAYAの駐車場に入ると、たばこをプカプカふかしつつ、車の前をヒョイとよける人影があった。
それは奥田民生、その人だった。
今夜は井上陽水奥田民生のコンサート。晩ご飯の支度をはやめに済ませ、ゆりかもめに揺られ青梅駅まで。
東京湾をはさみ対岸でチカチカ灯る高層ビルのライト、首都高をひた走るトラックの群れ、朝からの雨もあがり、空気も澄んでる。
会場はお台場ZEPP TOKYO。お客さんの大半は20-30代の男女、その中に団塊世代のおじさんやおばさんたちが混じる。前者は民生ファン、後者は陽水ファンといったところだろうか。
発売されたばかりのアルバムからの新曲を中心に、ビートルズナンバーやお馴染みの「アジアの純真」や「ありがとう」を織りまぜながらの2時間ちょっと。
腹で聴くROCK、頭で踊る音楽。
一見ドライなふたりの表情の奥に潜む、湿ったトーン。
大きなボディからホーミーのように響き渡る、透き通った井上陽水の声にさらわれる快感。
アコギにガットギターにレスポール、曲ごとにギターを持ち替え歌う奥田民生の佇まいは、立派な職人さん。
いいなぁ、こういうの。

井上陽水奥田民生 http://www.forlife.co.jp/inoue_okuda/