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とうとうこの日がやって来た。娘の幼稚園最後の日が。
大阪から駆けつけたジイジとカッカ、タクさんといっしょに幼稚園へ。
園庭では、すでに涙目のおかあさんたちがデジカメ片手に集まってる。集合時間になっても、なかなかその場を離れようとはしない。
式の行われるアリーナの席に腰をおろし、程なく音楽にあわせて卒園生たちの入場がはじまった。
入園のときには、娘にフォーカスを当てるのに必死だったけれど、 今日は3年の間に知り合った娘のともだちにも、自然にレンズを向けている自分がいる。
こどもたちの名前を読み上げる担任の先生が、涙で声を詰まらせる。奥さんの隣に座るジイジはティッシュをにぎりっぱなしだ。
卒園式の謝恩会で、娘とおともだちのポンポン隊といっしょにステージに立ち、「素晴らしい偶然」を歌った。
あっという間の一日。あっという間の三年間。
幼稚園が終わってしまうのは寂しいけれど、ここで知り合えたともだちやママや先生方と、これから現れる娘のたくさんのはじめてのことを思うと、一方ではうれしい気持ちになるのも事実。
新しい春がはじまるね。楽しもうね。